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初めて襲ったあの恐怖感

 それは、13年前の「結婚式」の式真っ最中のことでした。

 神聖なる場所で、静粛にしている親族一同と隣にいる妻の横で私は、神主さんがお払いをしているとき初めての恐怖感に襲われました。


 トイレにも、部屋の外へも出られないという緊張した状況で、突然それは起こりました。

 

 きつく締め付けられた紋付・はかまの苦しい圧迫感をこらえている中、突如、喉に異物がつかえて、それを飲み込んでも飲み込んでも取れないどころか、嗚咽感が始まり、吐きそうな状態になりました。


 そんな状態がますますひどくなり、トイレにも駆け込めない状況ですので、もしこんな所で吐いたら大変だ、ということを考えると、心臓の鼓動はますます早くなるとともに、冷や汗は出るわ、嗚咽感をこらえる戦いが始まったのです。必死でこらえること15分、式は無事終了となりました。

 

 この15分の恐怖と辛さは、今まで味わったことがないものでした。


 式が終わると、ホッとしたのか、さっきまでの喉につまった異物感はすっかり消えてしまい、いったい何だったのだろうという心境でした。


 結婚式の後、披露宴が間もなく始まったのですが、その後、あの症状はうそのように全く出ませんでした。

 

 紋付・はかまにしめつけられて、あんな状態になったんだなと、もう忘れようと思ったのでした。


 これが私の「パニック障害」の始まりになるとは、この日には露ほども思いませんでした。

 

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テーマ : ブログ日記
ジャンル : ブログ









通勤途中で再発

 その後、あの結婚式での恐怖感は全くなかったのが、5か月経ったある日突然、もっとひどい恐怖感が訪れました。

 

 会社には、地下鉄で通勤していましたが、それまで10年以上もの間、一度も起こらなかったのですが、ある日の朝、地下鉄に乗車中、突然結婚式最中に起こったあの症状が出てきました。


 満員電車の中、いすに腰掛けていました。それまでの20年間は朝食は抜きで、コーヒーを飲むだけの生活でした。

 

 その日もコーヒーだけ飲んで出勤したのです。電車のいすに腰掛けているとき、コーヒーの苦味が喉につかえているような感覚が突然始まったのです。

 

 喉のつまりを唾を飲み込んでも飲み込んでも取れないばかりか、よけい異物がつまったような、まさに結婚式の最中に起きたあの辛い感覚です。

 

 そして、電車は走っています。まだ次の駅まで数分かかりますし、満員ですので、立つことも移動することもできません。


 そう思えば思うほど喉のつまりはエスカレートしていき、嗚咽感まで出てきました。

 

 こんなところでもし吐いたらどうしよう。ビニール袋ももっていないので、誰かにかかってしまう。

 

 全くがんじがらめで身動きがとれません。心臓の鼓動はドキドキ、ドキドキ、全速力で走った後のように早くなり、頭や額からは冷や汗が流れ始めました。頭には血がのぼり真っ赤な状態です。

 

 この恐怖感は1秒1秒増して行きます。人生34年で、一番の大ピンチ、まさに意識は大パニックです。交感神経が最大限に働いているようです。


 我慢すること約5分。5分といっても私にとっては30分くらいの長さに感じました。やっと次の駅に着き、急いで人をかき分け、電車を飛び降りました。

 

 地獄から天国に来たくらいの感じでした。副交感神経が一気に働きだし、リラックス状態です。

 

 さっきまでの恐怖感から180度安心感に入れ替わりました。何だったのだろう。スピリチュアル的に言うならば、未浄化霊、自縛霊等、悪霊軍団に完全に憑依されてしまったようでした。

 









医者の診断はパニック障害

 電車を飛び降りて一息つき、しばらく呼吸を整えながら満員電車を何本か見送りました。

 

 出勤時間に遅刻するぎりぎりのところで空いている車両が来たので乗車しました。


 扉のガラスに張り付きながら乗っていたのですが、先ほどの恐怖感は脳裏にしっかりと焼きついてしまい、先ほどまでとはいかないまでも、また喉の異物感と心臓の早い鼓動は出てきましたが、満員ではないので、身動きは取れるので何とか次の駅までもちました。

 

 あと二駅で到着でしたので、我慢はできたのです。


 職場に到着してからは、いつでも逃げられる、トイレに駆け込めるという安心感から、喉の異物感と嗚咽感は全くありませんでしたが、帰りが心配です。

 

 早速、電話帳でメンタルクリニックを探し、帰宅途中にあるところに予約しました。妻に連絡して、そのクリニックまで保険証を持ってきてもらうことにしました。


 仕事も終わり、地下鉄乗車ではまた恐怖感が出始めましたが、いつ嗚咽しても人に迷惑のかからないであろう車両と車両の連結部分に立ち、何とか到着駅までは我慢ができました。


 駅前にあるメンタルクリニックに着き、いろいろな問診の後、院長から今まで聞いたこともない病名を告げられたのです。

 

 不安神経症の種類で、最近急激に患者数が増加してきたという「パニック障害」であると。


 平成20年の今となっては、有名になったのですが、12年前ではこの病気がまだ発見されたばかりの時代でした。

 

 このK院長が発見したらしく出版本も何冊かありました。、パニック障害のドキュメントをテレビ放映し始めたばかりだったのですが、よくこのK院長が出演されていました。今でもたまに見かけますが。


 「原因不明の病で、ほっておいたら、どんどんエスカレートし一生治らない。」といわれ、何種類か薬をもらい、週1回通院することとなったのです。

 









薬が効かない

 翌日の朝、クリニックで処方された抑ウツ剤と安定剤を3錠飲み、通勤で地下鉄に乗車しました。



 薬を飲んだ安心感なのか、効いているのかよく分からなかったのですが(精神的なことのため直接体に症状が消えるという感覚がないため)、前日のような喉に詰まる異物感や嗚咽感もなく、降車駅まで着きました。


 「よかった。あの恐怖感がなくなった。」と電車の中で安心していました。


 医師からは、とりあえず朝一回だけ薬を飲むよう処方されていましたので、帰りの地下鉄でもあの症状はでなかったのです。


 初めて、薬を飲み始めたので、しばらくの数ヶ月間は朝の一回の薬だけで大丈夫でした。


 ところが、数ヵ月後、帰りの地下鉄の中でまたもあの症状が・・・・・・

 

 


 早速、週1回の通院はしていたものの、症状が出たのでその日の帰りにメンタルクリニックを予約して受診しました。


 医師の診断は想像どおり、薬が効かなくなってきたので、もう少し強いものに変え、なおかつ帰宅時(地下鉄乗車の前)にも服用するようにと新しく、薬を出されました。


 次の日の帰り、薬を飲んだところ、症状は出ませんでした。ただ自分としては、フラシボー効果で、薬を飲んだ安心感と思い込みにより、症状がおさまっているようにも感じましたが。


 私は、この先また薬が効かなくなってさらに強い薬と飲む回数が増えていくようで、いつまでたってもきりがないと思いましたが、案の定、数ヶ月してはそんな状況の繰り返しとなったのです。


 そして、薬を飲んだにもかかわらず、とうとう仕事の懇親会からの帰りの地下鉄であの症状が・・・・

 

 今度は帰りの地下鉄でも、あの症状が出始めたのです。朝1回の安定剤や抑うつ剤では効かなくなったのか。








エスカレートするばかり

 仕事柄、懇親会の設定と設営が多く、いっしよに料理を食べたりもします。役員に進められ、ビールを注がれ飲んだりもします。


 その帰りの地下鉄、乗る前に薬を飲んだにも関わらず、また強烈な喉の異物感が起こりました。

 

 咳き込んでも嗚咽しても治まらず、次第に限界に近づいてきました。


 もう駄目だ。降りる駅の途中ではありますが、電車が停まった駅で飛び降り、一目散にトイレへ駆け込んだのです。

 

 運よく大の方のトイレが空いており、入った瞬間、一気に先ほど食べたご馳走が、苦しさのあまり吹き出す涙とともに、すべて放出されました。


  「ああ苦しかった。」


 とうとう、こらえきれず、気持ち悪いわけでもないのに、精神的な抑圧感から吐いてしまったのでした。


 ショックでした。全く胃がむかむかするわけでもなく、酔ったわけでもないのに精神的弱さから自分を自分で追い詰め、薬も効かず吐いてしまったことと、今後さらに深まった不安、地下鉄にはもう乗れないのではないかと。

 

 この日を期に、薬を飲んでも吐き気はおさまらなくなりました。


 朝は、電車に乗る前には何も食べずに家を出て、夜の仕事の宴会や懇親会では、一切手をつけず胃には何も入れないようにしました。


 ただし、ある程度酔うほどのたくさんのお酒を飲むと不安感が麻痺して、気が大きくなりあの恐怖感や吐き気がまったくなくなることに気づきました。


 しかし、酔えない程度の酒の量ではだめなのです。


 ただ、仕事上の宴会では食事を残すことはできず、酔うほどの酒も飲めないので、中々地下鉄には乗れず、結局、妻に電話して車で迎えに来てもらうようになってしまいました。


 タクシーでもそれは無理なのです。


 ますますエスカレートしていくばかりです。クリニックに行っても、「では、薬を強くして量をふやしましょう」ということですが、それでももう逃げ場の無いところは恐怖が襲ってくるようになってしまいました。

 

 









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